私が殿堂入りさせているエロゲ。つまり、高く評価している、大好きなエロゲ。
それを、これまで何回プレイしているか。


答え:3〜4回程度


ホントの話です。
今殿堂入りしている作品は、いずれもプレイからしばらく経っている作品ですが、そんなものです。もっと言うなら、通してプレイしてから、もう既に一年以上経っていますね。


ちなみに、「名作」はもっと少ないです。
「2回」って答えが最も多く、「1回」しかプレイしていない作品もあります。


となると、言わずもがな。
それ以下の作品は、ほとんどが「1回」です。レビューをリライトした作品は、ほとんどがその前に一度リプレイしていますが、それが無い作品はほとんど「1回」と思っていただいて結構です。


そもそも、私がレビューを書くのは、大抵、初回プレイ直後です。その「1回」を元に書いてます。
なかには、『CARNIVAL』や『Destino』のように、プレイ直後にもう一度再プレイした作品もありますが、ごく少数です。科白を引用する場合は見直すことが多いですが、最近はメモを取りながらプレイするので、その必要がほとんど無い場合が多いです。


では、私の場合、レビューを書くのにどれくらいかかるのか。
モノによりますが、大抵、書き上げるまでに、2時間くらいでしょうか。むしろ、一回書き上げてから細部を手直しする方が時間がかかりますね。


そして、アップロードしてから、自分で読みます(笑)。
実は、これが最も楽しく、面白く、至福の瞬間なのです。


表現が自分の印象と噛み合わない点があれば、書き直します。作品全体の印象とレビュー全体の印象をなるべく合致させたいので、全体的なバランスも大事です。印象の「大きい」作品は「長く」、印象の「少ない」作品は「短く」書きたいのです。



なんで再プレイの回数がこんなに少ないか。
まず最大の理由は、素晴らしいと思う作品であればあるほど、再プレイに労力を使うことです。正面から向き合って対峙したいと思いますので、疲れている時、眠気のある時は回避しますし、半日潰すつもりで取りかからなくてはなりません。


そしてもう一つの理由が、私がレビュアーであるということそのものでしょうね。
レビューとは感想を形にすることです。それを自分で読み返すと、最初に書いた内容と違和感を感じる部分が生じます。そこを直します。それを繰り返します。




再プレイでレビューが変わることはまま在るのですが、ただの再プレイではなかなかそれは起こらず、他の作品や価値観による影響などが在ってこその場合が多いです。つまり、その再プレイに至る前に、「何か」を感じた…からこそ再プレイするわけですね。
私もさすがにエロゲに慣れてきましたので、なかなか「見込み違い」って起こらなくなってきました。プレイ中とプレイ直後と時間経過後の感想の差異はほとんど無くなってきています。

そこで怒らせてどーする

SummerDays』(overflow)が酷いバグを出したと聞いた時、「そりゃマズいだろう」と思いました。

なぜなら、この作品は、『SchoolDays』の「最後の良心」であったはずの刹那に、わざわざあの伊藤誠との「純愛」をもたらして、その座から引きずりおろすための作品だと思っていたからです。
それなのに、「作品の中身以外」でユーザーを怒らせてどうする、と。作品の中身で怒らせないでどうする、と。この作品は、そのハイレベルなグラフィックとアニメーションでもって、「最低の内容」を描く、そういう作品ではなかったのか、と。
実際中身がどーなのかはまだ報告が少ないのではっきりしないのですが。



バグに怒るのは、気持ちはわからなくもありません。

ただ、一つ言える事は、「バグは必ず直る」のです。直らないものは「仕様」と言うのです。
そういう意味では、「いつかは"完全版"がプレイできる」のです。なら、そんなに青筋立てることでもないのかな、と思います。もちろん、それが可能なように、パッチDL用の回線確保&ナローユーザー用のDVD−R送付が行われる前提での話ですけどね。

こんなふうに思うのは、私がライアーソフトでエロゲにハマった人だからでしょうか?いや、それ以前に、私はバグをあまり憎まないんでしょう。"完全版"の出来こそが全てかな、と。

ライアー最大のバグは、『CANNONBALL』のインストーラでしょうね。
ただ、とある事情で発売日から一週間ほど遅れて入手した私が見たのは、2chでの、有志によるインストール方法の解明とその徹底周知でした。それを行ったのは、もちろん、この作品に期待し、ライアーソフト愛する人の層なんですね。
この『SummerDays』の不幸は、作品の色からして、そういう層が生まれにくいことなんでしょうね。この作品は、そんなに「愛されてない」。というより、「そういう作品」なんです。力一杯壁に叩きつけることが、ある意味正当な味わい方の作品(笑)。なので、フォローする層が薄いんです。

ちなみにライアーソフトは、バグのお詫びのつもりか、『CANNONBALL』の同封はがきを送った人全員に、通称「すじテレカ」(笑)を送ってます。今から思えば、それで十分なくらいですね。
それだけやって、しかもその後の作品でシステム入れ替えてバグを減らしても(それ以後の作品はバグが無い方が多い)、未だにバグ=ライアーというイメージは残ってるわけです。



体験版が問題ない形で出ているということは、システム自体に問題はないんでしょう。となると、未完成というよりも、何かのミスの可能性の方が高いのでは。発送の時点でミスしたことに気付かないというのも痛いミスですが。
もっとも、「発売日前」にパッチを出しただけ、ある意味良心的では?発売日に店頭購入するつもりだった人は、回避が利いたわけですし。

まあ、聞く限り、訴えられたら敗訴するレベルかな…とは思いますけどね。
誰か、消費者センターに駆け込む猛者は居ないものか。



それにしても、中身はどうなの?と。もうバグへの怒りを聞くのは飽きました(笑)。そもそもプレイしかねる状態のようでもありますが。
個人的には、何でここに至ってテキストを全表示するようになったのかが疑問。テキストを明示すれば、作品の「読み方」は全く変わってくるはずですから。

いずれにせよ、無事バグが直り、いざ本編をプレイ可能になった時、再び、プレイヤーは奈落の底に叩き落されるんじゃないかなあ…と。
史上最高級のバグは、かえって本編の衝撃を和らげてしまうような気がしないでもありません。実はけっこう、それが残念です。
まあ、個人的には、そんなお祭りを生温かく見守るつもりです。

自分と他人の差

とある人がキリ版企画としてプレイするエロゲを募集だとか。
勧めるとしたら、何かなあ…。
 :
最もお勧めしたいのは『ぶるまー2000』(Liar-soft)なのだが、XP環境では動かないしなあ…。
 :
それなら、毛色を変えて『螺旋回廊』(ruf)とか。これは条件を満たしますよね?…鬼だ(笑)。『1』はプレミアが付いてしまっているので、『2』からでもいいんだけど。まあ、踏み込んではいけない領域をお勧めするというのもアレだけどね。
 :
普通に、合うだろう作品を挙げるなら、『CARNIVAL』(S.M.L)あたりかい?
もっとも、これではストレートすぎてつまんないか(笑)。
 :
こーいうのは、褒めるか貶すかわからないくらいの作品の方がいいか。
『家飛!』(TerraLunar)は?安いし(笑)。
鎖−クサリ−』(Leaf)は?これは、読み応えあるからなあ…。ただ、陵辱はそれ自体がダメな人もいるか。
 :
レビューされることを前提にすれば、その書き応えで選ぶという線も。
『sence off』(otherwise)も面白いかもしれないが、高騰気味なのと、『未来にキスを』もプレイしないとバランス取れないかも。
 :
本命は、『いたいけな彼女』(ZERO)かな?
市場価格・プレイ時間も手頃。また、おそらくXさんは普通ならプレイしないタイプの作品。そして、ここが一番重要なのは、非難されても…非難に納得がいく作品(笑)。
 :
 :
それにしても、他人のプレイする作品を考えるのってこんなに楽しかったのね(笑)。

こんな感じかな

日記閉鎖から一週間。
最大の違いは、ぐっすり眠れるようになったことですね。



3〜4月にかけて仕事が変わってすっかり忙しくなって、失敗して怒られて上手くいかなくてかなり憂鬱な状態でした。仕事の夢を見続けて夜中に何度も目が覚めたなんてことが幾晩もありましたし、一時はすっかり駄目でした。眠れない→次の日の仕事が辛い→帰って即爆睡→次の日はまた眠れないの繰り返しでしたからね(笑)。
それでも、GWのちょっと前くらいで、仕事は一段落しました。肉体的にも楽になりました。でも、不眠はあまり改善しなかったんです。


結局、不眠の原因の何割かは、サイト運営だったんですよね。仕事の負荷が軽くなってそれに気付きました。書込一つで全然眠れなくなる。…これじゃあ、本末転倒です。
私は、このサイトの日記と掲示板の書込通知をケータイに飛ばしていました。私はサラリーマンなんでマナーモードがデフォですが、それが夜中に響くわけです。次の日まで放っておけばいいんですけど、実際、友人からのメールなんかならそれでもいいんですけど、夜中に来るのはかなりの割合で書込通知なわけです。となると、気になって放っておけない。この辺が、私のヘタレなところなんでしょうな。


そして5/1。アレを見た時の私の衝撃は、まさにスヴィドゥリガイロフの自殺の報を聞いたラスコーリニコフの心境でした。ついさっき、自分が踏み出せなかったことを、あっさりと先にやられてしまった状態。私はまた、自分の一つの限界を知ったようです。
まあ、今回は、決断してみると意外とすんなりという印象だったのですが。



それとは別に、日記閉鎖の最大の利点は、レビューの方にかけるエネルギーが増えたことでしょうな。告知をしたものに限らず、あれからかなりの数のレビューに手を加えました。たぶん、長期的には、この方がよいのではないかと自分では思います。

YU-NOメモ

779 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2006/02/04(土) 09:58:08 ID:/Flt7klx0
ゲームを作る際、ゲームシステムを先に考えられるんですか?


まずゲームシステムありきで、それができたらどんな題材に
しようかなという風に考えます。ボクが考案したゲームデザインで、
リアルタイムで登場人物がパッと移動するシステムがあるんですが、
これは映画「ハリーポッター」を観て思いついたんですよ。
巻物が動いていくのが面白かったので、こういうのをやってみたいなと。
その発想が大事なんです。


最近の美少女ゲームでは手軽なノベルゲームがほとんどですが、ユーザーの嗜好の変化は感じますか?


簡単指向になってきているとは思いますね。
「これ、解ける?」と挑戦するゲームは少なくなっています。
ゲーム市場は同じゲームシステムで中身だけを変えていく
"効率のいい"方向性にシフトしつつあるのでしょう。
ただ、ボクはそういうゲームを作りたくはないですね。




783 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 23:27:45 id:lBL9SwK20
>>780
菅野の最新インタビュー
ドリマガPS2版ミステ記事

繰り返す『Forest』論

2chのForestスレで画像の話題が挙がっていて、アップローダを見損ねた私は気になってたのだが、再アップされていて、何かと思ったら会報FCだった。

これはライアーソフトファンクラブ会報「月刊うそ」11号に載っていたもの*1だ。ライアーは今も、新作の一番最初のアナウンスを、FC会報で行う。この『Forest』もその例に漏れなかった。
 :
これを最初に見た時は衝撃的だった。在ったのはこの見開き2ページ。その他には何の情報も無い。
順番として、次作の製作は星空めてお。それまでライアーの「当たり」作品を作ってきた人が、次にこんな作品を持ってきたということ。この独特の雰囲気の作品を。
 :
そして、今見返せば、ここにある素材は、かなりの割合で本編で使用していない。包帯を巻いた黒いアリスや科白だけでなく、背景の写真も本編で使用していない者が多い。一見本編と噛み合うような科白も、細部がちょっとずつ異なるはずだ。
この『Forest』は、遅筆と言われる星空めてお氏が、抜群の完成度をもって完成させた作品だ。それだけ、シナリオの出来は早かったのだと思うが、その編集の過程で抜け落ちたのか…それとも、最初から「そのつもり」でこれらの素材を用意していたのか。
 :
というのも、これらの科白が、恐ろしいまでに本編を象徴しているのだ。

「お話としては、決してお終いにならないね。
…だけど彼らは登場し、やがて自分の役割が済むと行ってしまう。
私たちの役割も、そのうちお終いになるだろうよ」

「じぶんが出てくる話だよ、そんなクマなんだもの。ウィニーって。」

「それ、ぼく?」
「きみさ」

相当なメタゲーである今作を、さもすると本編以上に象徴する。
 :
それでいて、核となる文句はここに在る。

影よこたわる国、罪都 新宿につなぎとめられた、
5人の仲間の織りなす、絶望と闘いのタピストリ

「私はアリス。さあ、お話を聞かせて。」

 :
ここまで示しておきながら、本編の初回プレイ時の衝撃は如何なる作品とも比べようがなかった。なんて所業。しかも、その衝撃は、本編で本当に語るべき内容の前段に過ぎない。なんて奇跡。

*1:「月刊うそ」は季刊誌である。

アフィリエイト論

私がアフィリエイトをやらない理由は何か。

  • 就業規則における副業禁止規定抵触の可能性。私はサラリーマンであり、私の勤める会社の就業規則は従業員の副業を禁止している。アフィリエイトがここで言う副業にあたるかについては、否定的な見解が多いが、未だ確定していないところでもある。
  • 確定申告の義務が生じる可能性。もちろんそこまで稼げればの話だが、源泉徴収によるサラリーマン生活をしている以上、一定額以上の収入があれば所得税が生じる。それを怠れば当然ながら罰則が適用される恐れがあり、そのリスクのためにいちいち収入額を計算するなんてことになったら、収入の利以上に面倒くさくなるのではないか。また、前項の問題と合わせて、サラリーマンとしての地位を失う、或いは毀損する恐れのある「弱み」は、なるべく持ちたくない*1
  • デザイン上の問題と、表示に係る契約的制約。たまに、パケ画像なんかを使いたいと思う時は在る。でもそれは特定作品の特定の使い方であって、契約側の意図と一致するとは限らない。そこで自分の意に沿わない表示の仕方をさせられるのは嫌だし、契約内容の確認等の作業も面倒くさい。*2

 :
結局、なんで、2chまとめサイト問題は、アフィリエイトの話になったんだろう?
あれって、「金儲けをすること」が問題なのか?「ログの非私的複製使用」が問題じゃなかったのか?
 :
のまネコは、オリジナルでないものについて「使用権の独占」を図ろうとしたから、問題になったんじゃないの?
まとめサイトって、元のスレを明示して、それを改編せずに(削除や再編はしても、記載内容を改ざんしてないという意味で)使っている以上、引用の粋を大きく外れるとは思わないのだが。あれを見て、全部が見たい人は本ログの方を見に行くだろうし。
 :
確かに引用は難しい。
私のこの日記もニュースサイトに挙がったことは何度かあるが、文章の全部ではなく一部だけを抜き出すと、それだけで印象は同一でなくなる。リンクを辿ってこの日記本文を見て貰えれば、あとは読者の判断だが、ニュースサイトだけを見て、それで私の意図を判断されるのは、違和感がある。
でも、引用が問題になるのは、「執筆者の意図と転載内容から受ける内容の齟齬」や「執筆者の意に沿わない引用(無断引用等)」が在るからであって、問題となる相手は、一次的執筆者なのではないか。となると、2chスレの場合、「執筆者」とは誰のことを指す?そもそも、ちゃんと名前欄があるにも関わらず圧倒的大多数が名無しである2chにおいては、本来的な使用法として、不特定多数の声による「世論」的な使い方がされているのが通常ではないか?
著作物の保護ってのは、「著作者」と「使用者」「読者」の権利調整のために行われる。2chの場合、そもそも匿名であり「書込者の著作」とまで言えるものなのだろうか?ひろゆき氏が相手というのなら話は別だが。もちろん、のまネコ問題のような、「使用者による一方的な独占」は不味だと思うが。私も全部は知らないが、まとめサイトって、2chのログをあたかも自分のオリジナルとして書いているワケでもないし、出典を明記している以上、そんなにおかしな使い方をしているとは思えない。
結局、そもそも最初から記名で書いていれば、あんなテロ*3に頼らずとも、非私的複製使用を正々堂々と糾弾することができるんだけどね。まあ、無記名意見だからこその価値も理解はできるけど。
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この、ログの非私的複製の問題と、アフィリエイト収入は、何の関係も無いんじゃないの?
だって、アフィリエイト収入はログの複製に対する対価じゃないでしょ。そこを訪れた人が何かをクリックするなり、もう一つの段階がなければ、利益は発生しないはずだ。それに、ログを作った2ch住民やそのサイトを覗いた人が、何らかの金銭的対価を支払わされたワケでもないのだから。文句を言うこと自体が筋違いでは。
 :
結局、今回の件を傍から見ていた印象は、「儲けた奴に対するやっかみ」としか思えない(笑)。そもそも、アフィリエイトに対する世間の嫌悪感は、昔から在る。

*1:まあ、ここはエロゲレビューサイトだ(笑)。

*2:私はたまに、Amazonの画像を使って、その製品販売ページへのリンクも貼って、申告もせずに対価も求めないことがある。これは正式な契約ではないが、Amazonに損失を与えるやり方ではないと思って独断でやっている。

*3:テロとは、無名の者が有名の者に対し行う攻撃の意。これは絶対に防げない。防ぐだけの負担をさせられた時点で、負けだから。