嘘じゃなかった

ライアーソフト公式ファンブック ぼーん・ふりーくす!
ホントにホントに出るんだな…。
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『ぼんふり』は、私はビジュアル的にけっこう好きな作品なので購入しようと思ってるんだが、いったい普通の(?)ショップで売ってるのかもよくわからん。この、ライアーの中でも特に人を選ぶ極端なゲーム性を持つこの作品がそんなに売れたとは思えないのだが…。
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つくづくこの作品は、勿体ないことをしたと思う。ウラシルによる独白に特化した展開は、一色ヒカルの使い方*1も含めてけっこうな独自路線なのだが、この作品のレビューの大多数は良くも悪くもそのゲーム性を語ることに終始し、シナリオやテキストといった文章的要素・音声的要素などが語られることは少なくなっている。それは惜しい。
私自身の話をすれば、この作品、先に『このはちゃれんじ!』を経験してなかったら、もっともっと褒めたと思う。
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この作品を終えてやっと、睦月たららってライターの特徴が掴めた。このライターはライアーの中でも独特のテキストを使う人で*2、リフレインを多用する。そして、それを、改行を用いるのではなく*3一つの段落の中で繰り返す。思い返せば、こういうテキストは過去のライアー作品に多い。そこから再整理すると…見えてくるかも。

*1:低音域の多用は独特。

*2:そもそもライアーソフトってのは複数のライターが一つの作品に関わることが多い割に、どこを誰が手掛けたという役割分担を明確にしない。作品を読んでも、それは猛烈にわかりにくい。ちなみに、この『ぼんふり』は数少ない単一ライター作品。

*3:『Forest』を見る限り、星空めてお氏の場合は改行を使いたがる。