非異性愛論2

ASTATINE:沙耶の唄が診せる写実と心意、男性主導/女性主導、下。
あー、私の場合、この女性の言っていることに、結果的に禿同。密かに、エロゲーマーに対して思っていたことだったりします(汗)。
以下、価値観の相違は前提の上で読んでくださいね。
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私は先の『この青空に約束を』のエロシーンの95%以上をスキップしました。逆にそれは男性としてどうよも思えなくもないのですが(笑)、だって…つまんないんだもん…。
最近このサイトに来られた方はもしかしたら知らないかもしれませんが、私はエロゲーを「表」と「裏」に大きく二分する人です。わかりやすく言えば、「使う」か「使わない」か(爆)。
「裏の方」を見てもらえればわかるように、私が「使う」エロゲの方向性ははっきりしてます(汗)。逆に言えば、「表」に在る作品を「使う」ことはほとんどありません。そんで、この二つは基本的に混同しません*1
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これは私の性質ですが、私は同級生*2を「使えない」人です。その人の個性や人となりを知る女性は「使えない」。私は、人ではなく、モノとして見るのでなければ、「使えない」んですね。それは、現実でもエロゲでも同じコトなんだと思います。
たぶん…私は…「エロ」と「恋愛」を区別して考えているんですよ。しかも、私の「恋愛」という考え方は、「尊敬」とたいぶ近いですね。
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だから、私の見方はひょっとして女性に近いのかな、と思ったことはあります。実は前に「非異性愛論」(1)を書いた時、冒頭のネタを「もしかしたら誰か本気にするかな」くらいの思いはあったのですよ。
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「人の中身に心酔する」時って、性別はあまり関係無いんじゃないかと、けっこう私は本気で思います。常葉愛(『ぶるまー2000』)と遙彼方(『こなたよりかなたまで』)は私のNo.1ヒロイン&主人公ですが、この二人は、性別を逆にして描けるのではないかと。
まあそれは、私が、私が認める人間に「エロを感じられない…むしろマイナスの拒否反応が起きる」体質だからかもしれませんが。
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沙耶の唄』に限らず、私の場合、Nitro+作品はプレイして時間が経つほど評価が下がる傾向があります。この作品も1段階降格させたはずです…。なので、プレイして間もない時期に書いてその後修正を加えていない、本サイトやErogameScapeの私の感想は「今の私」の『沙耶の唄』感とはちょっと違ってますね。上にも挙げた「非異性愛論」の注釈のコメントが今の実感です。
私は、正直な話、『沙耶の唄』を「純愛物語」とは思いません。「郁紀は沙耶の外見以外の何を愛していたのか」「なぜ、世界が醜く見えるようになって人を愛せなくなったのか」と考えると、郁紀の恋愛感と、私の恋愛感には、隔たりが在るのです。そういう意味では、私はどちらかと言えば、9791さんの言う「心意描写重視」派なんでしょうな*3

*1:確かにその「境目」の作品というのも一つの魅力ではあるのですが。「表」寄りなら『いたいけな彼女』、「裏」寄りなら『螺旋回廊』が代表ですね。ただし、そーいう作品には猛烈な「いたたまれなさ」を感じます。…それがあるからこその魅力なのかもしれませんが。

*2:もちろんここで言うのは『同級生』(elf)ではなく、現実に居たクラスメイトのことです(笑)。

*3:まあ、それは、私の今までの言動を見れば明らかでしたね(笑)。