『この青空に約束を−』(戯画)中間感想①

凛奈シナリオ終了。
以下ネタバレを含みます。
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あの夏祭りの場面、あそこからのチェンジ・オブ・ペースが凄いですね。その前と後で、書いている内容が全然違います。
それまでは、見事なまでに「テキストに書かれていること」イコール「描いていること」なのですが、あそこから、テキストの表現と「差」が出てくる。私は、このライターは「テキストに書いたことしか表現できない」んじゃないかなあ…と感じていた節があったのですが、ここから描写に幅が出ますね*1
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ただこの作品…エロシーン必要ですか?やっぱり在った方がイイ人って多いんでしょうか?私の場合、「他人」のエロ見せられてもなあ…って(今更な)思いが…。結局、エロシーンだけはほとんどCtrlキーでしたね。
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章立てからして、もしかして夏で終わりかな…とも思ったんですが、ちゃんと「最後」まで書いたのは○。
ただし、そうなると、この作品に求められるのは「続編を用意しないこと」ですね。そうじゃないと、「お前らは何時までネバーランドに居続けるんだ」って話になってしまうのでは。
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イイ作品だと思います。内容に特段の奇抜さの無い普遍的な作品で、相対順序を設けるのはなかなか大変なのですが。*2

*1:最終的には、本編テキストの中で全て回収するタイプなのですが。

*2:とりあえず、明確な順位付けがされてしまいそうなのは、『Forest』『サフィズムの幻想〜an epic〜』の両ライアー作品かも。