地雷論

名作の対義語は地雷、良作の対義語は凡作。
これらは紙一重
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国語辞典は引かないでください(汗)。私の評価の上での位置付けですから…。
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私は、「0」を「基点」ではなく「水準点」で考える人なのです。
なので、箸にも棒にもかからない作品…存在価値があまりない「凡作」の評価は、「水準点」に近いのです。このサイトの中で、「普通の、何処にでもあるような作品」の評価は「C(凡作)」となります。
つまり、「何かを描いてやろう」という思い入れとかの無い作品って、ハナから「地雷」になりっこないんです。それはどんなにダメでも「0点」にしかならず、「マイナス点」=「地雷」にはならないのです。
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学校の作文の授業で、ありきたりのことを書くだけだったら、それがどんなに駄文でも、最悪でも0点です。しかし、その中で国家転覆とか大量虐殺とかを訴えたら、それは0点を付けられるだけじゃなく、先生に呼び出されてエラいことになります。0点よりも悪い。そんな感じです。
しかし、ありきたりのことを書くだけでは他人を感動させることは難しい。たまには思い切ったダイナミックな表現が必要になる時があります。それを意図する作品は人を感動させ、同時に一部の人を怒らせます。当たり前です。それは「ありきたり」ではないのですから。国家転覆や大量虐殺に類するモノであるかどうかの判断は、人によって異なりますから。
クリエイターとして「ありきたり」を作らないこと、その精神には最大の敬意を払います。…作品評価はちょっと別になってしまうのですが(汗)。
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ま、私が地雷判定した作品が必ずそういう名作の対極かと言うと実はそんなこともなく(おい)、むしろ、もっと単純にタイミングや順序に起因する方が多いかもしれません(汗)。
これはまあ、シナリオが地雷でも、テキストとかキャラ萌えとかがそれなりに良かったんで平均して凡作とかそういう評価をして、結果的に総合評価が地雷とならなかった作品も多いからですけど。(むしろ、そういう創造性のある作品って何かが駄目でも他の何らかの要素が評価されることが多いかも。)
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そういう意味では、「期待との乖離」。これは影響が大きいですね。自分で認めます。どれとは言いませんが大体読めるんじゃないでしょうか*1
逆に、期待が元々低かったので、それを更に下回って行き場が無くなった不幸な作品もあったりしたのですが…。まあ、それは本当のレアケースです。
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食指も伸びない作品なんて山のようにあります。私は発売される全てのエロゲ作品に眼を通していますので(笑)。
それこそ、本当の意味での「0点」でしょうね。

*1:ここまで細々書いてきましたけど、私が今日言いたいことはただ一つ。「私は、『ホワイトブレス』(FC02)をシナリオに期待して買ったんだ」、と。本当です。今から思えば見込みが甘かったんですが、半年前にアレを書いたのであれば、越えることまでは難しいとは思っていましたが、そこらへんの凡百の作品よりはイイんじゃないかと見込んでいたのです。そもそも私、地雷を期待して買ったのは『Wind -a breath of heart-』(minori)ただ一作だけです。