飢餓感非撲滅運動

(以下、学生でなくなってからエロゲを始めた私の「妬み」が混じった文章だと思っていただければ結構です。)
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私は学生時代(大学時代)、貧しくはなかったけど常に飢えていたような記憶があります。
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一人暮らしでした。下宿じゃなく、アパートで自炊してました。親から仕送りが来ましたし、その一方で私はバイトもそんなにしませんでした。こんな状況では、傍から見れば全然「貧乏」なんて思わないでしょう。
しかし、それは、「私」の金じゃないわけです。私はギブ&テイクかつテイク&ギブな人間のつもりですので、他人*1の金を使うことには負い目を感じていたわけです。かといって、バイトをするために一人暮らしをしているわけでもないですし、バイトをしたところで学費から国民年金まで全ての支払が出来るとは思いません。となると、将来の対価支払分が可能な限り少なくなるようにしなきゃなりません。「貸し」はなるべく作りたくなかったですからね。
あの頃は、1000円の出費が要検討でした。飲み会は3000円に抑えていました。住んでいたところの名物を、卒業するまで食べませんでした。高かったからです。
その一方で、その飢餓感が私に悪影響を与えた部分もあります。
今の私はWinnyはおろか中古売買にも懐疑的なのですが、当時は(エロゲはやってなかったけど)ゲームは可能な限り安い入手方法を捜し求めていました。今でこそ「金を払えなきゃやれない、ただそれだけ」と考えますが、あの頃の馬鹿な私はそんなことを考えませんでした。
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この時の「飢餓感」は、もちろんここまで読んで皆さんお感じのように甘っちょろいモノです。しかし、それは社会人となった今の私にとって貴重な経験となったのではないかと思います。実際の貧乏・飢餓なんぞ体験するのは御免ですが、それを「シュミレーション」した格好になったのではないかと。
金の無い人間がどれだけ無節操なことを考えるかも想像できますし、逆にそれが今の資金に余裕の在る状態で物事を考える下地となっているような気がします。再び学生の頃の支出レベルに戻るのはもう辛いのですが(笑)。
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繰り返しますが私は「たまたま」社会人になってからエロゲを始めた人です。なので全部自分のお金からの出費だったりします。まあ、学生の頃にはそんなわけで望むべくも無かったんですが。
ギブ&テイクかつテイク&ギブは社会の常。さすがに親といえどエロゲのために仕送りをしているつもりは無いでしょうから、それでエロゲを楽しんだ方は、年老いた親や自分の子供への仕送りでエロゲを購入されても広い心で認めてあげてくださいね(笑)。

*1:私が家族の情が薄いのは前に書きましたね。