(昔を思い出す眼をして)

あの議論、私的には、あんまり偉そーなことを言えないんだよなあ…。
 :
個人的には、あの手の論議は誰しもが一度は通る道だと思います。
自分の印象を言葉にするって無茶苦茶難しい。HPで外向けに文章を書くようになって6年以上が経った私ですが、未だに1年前の文章を自分で「下手糞」だと思います。たぶん、1年後の私も同じことを思うでしょう。
「外向け」の文章を書いて間もない人(普通のブログの文章量なんてたかが知れている)が、見も知らぬ人に対して、数行で価値観を覆すなんて、無理です。それを悟るには、ある程度の経験が必要。

エロゲーは誰れのために』はよくあるタイプの主観的長文系エロゲレビューサイトです。長さだけなら日本一かもしれません。
   〜本サイト紹介の定型文章〜

長文書きを自覚する身としては、数行で、自分の書きたいことを全て表現できるワケがないんです。私はムダに長くしているつもりは全く無く、必要ないことは何一つ書いていません*1し、それでもあれだけ要してます。
つーか、あれだけ書いてもあんまり伝わってないんですよ(涙)。*2
 :
彼らは、あの程度の相互のやり取りをやって、それでやっと少しは相手の考えていることがわかってきた頃合いのはず。あとは誰が「大人の対応」をして終わりを用意するか、そのセンスの有無でしょうね。
私はエロゲに論理批評が成り立つとは思ってないところがあるので、最終的な決着…「どちらかの印象の転換」は不可能だと思っています。私も印象議論は何度もやってきましたが、決着がついたことは一度も無いです(笑)。ですので、結局のところ、ある程度まで行ったら「他人は他人」で割り切るのがお勧め*3。あとは、それを、「いかに仲違いせずに」やるかです。それは、お互いの人間性とセンスが問われるところですよ。
 :
そんなわけで、ErogameScapeというひろいんさんの庭でやるのが適当かに一考の余地はありますが、これまた個人的には、あの議論を「荒れる」と表現するのも、ちょっと言い過ぎのような気もします。あれはまあ、いい経験になるはずですよ。後から振り返れば…その場では絶対に思わないんですけど。
 :
あと、ついでに書いておくと、「否定」するより、「肯定」する方が、書いていて遥かに面白いです。この価値観の多様化した世の中、否定できないモノなんてありません。そんな簡単なことをしたって、つまらないでしょ。

*1:私は、その作品の印象の薄い部分…システム面の大多数とか、場合によっては特定のヒロインですらも書いてません。

*2:そりゃもちろん、「長すぎる」せいかもしれないケド。

*3:確かにそれは「逃げ」なんですけどね。でも、お互いがそれなりにお互いの考えていることを知る機会になったという点は、素直に認めるべきです。それがゼロってことは…ないでしょう。