純愛至上主義者の戯言

昨日の日記を受けて、『いたいけな彼女』(ZERO)のレビューをリライトしました。一から書き直したのでだいぶ印象も変わっていて、ErogameScapeに投げた感想に近くなっています。
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前に書いた「萌えゲー」と「純愛ゲー」という評価軸を踏まえて書いてます。この『いたいけな彼女』は、ヒロインの数やエンドの方向性から考えて、純然たる「純愛ゲー」なんですよ。
このゲームは、「陵辱ルートは進めなかった」という声をよく聞くんですけど、それは、「萌えゲー」の見方だと思います。「萌えゲー」としてこの作品を見るなら、あの「墓場」のシーンは必要ないし、「陵辱ルート」なんてモノがそもそも必要ない。だけど、それでは「軽すぎる」と思うんです。執拗な独占欲を心の奥底に抱える主人公・拓巳と、他者への依存症を抱えるヒロイン・ほのか、この二人が普通の恋人関係になってエンディングなんて、そんなのは軽すぎる。それなら、そもそも18禁のジャンルで描くまでもなく、コンシューマでも何でもそこらへんに溢れているのではないかと思います。
このラブストーリーは、まさに18禁だからこそ描ける、言わば、「真のエロゲ」だと思います。…ここまで言ったら褒めすぎかな?