自画自賛自貶

この私に、不特定多数の新卒学生に読ませる文章を書け、と。会社ではヲタのヲの字も出さずに隠れエロゲーマーを続ける私に、いたいけな学生を勧誘する文章を書け、と。
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そんな見る目のない依頼に対し、ちょっと下書きを書いてみたのだが…なんだろうこれ。内容は嘘じゃあないんだが…これだと、あたかも私が凄い良い職場で働いているみたいじゃないか(笑)。流石は天然釣り師*1の私。
まあ、日曜日の夜は毎週不眠で苦しむとか、悪夢だと気が付いて目が覚めて安堵して再び寝るもまた似たような悪夢を見る夜を何度も経験したこととか、朝にシャワーを浴びながらその日何をしなきゃならないかをおさらいする時の憂鬱感とか、それをわかっていても辞めるという選択肢が無いという諦観とかを書くわけにはいかないからなあ(笑)。
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それにしても困るのが、「余暇の過ごし方」コレだ。しかも休日の私の写真を寄越せという。何なら正直に書くかい?

収入自体が学生時代とは比べ物になりませんし、時間はかえって少なくなるので、非常に濃度の高いエロゲーライフを堪能できます*2。(部屋の隅にうず高く積まれたエロゲパッケージの写真を添付)

書いててさすがに虚しくなってきた。_| ̄|○
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日本では、3万5千人が自殺するという。だが、自殺と公表していない自殺、失踪扱いの自殺がどれだけあるんだろうか?そして、自殺を考えながら死に至らなかった奴が果たしてどれだけいるんだろうか?そして、自殺を考えるまでいかなくても、仕事に対するストレスや不満を感じる人間がその何倍居るんだろうか?おそらくその数は、実際のサラリーマン人口とほぼ等しくなるのではないか。
ニートに対し「貴方に合った会社は必ずあるから」みたいな論調が稀にあるんだが、ちゃんちゃら可笑しいよなあ。私の周りのいざ働いている人間は皆、ホントにストレス溜めて・絶え間ない気苦労や疲労感を抱えながら仕事しているよ?さっきみたいに書いたら私もそう見えるかもしれないけど、私の絶対的労働時間は他人よりずっと少ないはずだし。
サラリーマンってのは、多かれ少なかれ、その辺を暗黙の了解で我慢して生きている。我慢できない人は辞めたり死んだりしていく。逆に言えば、辞めたり死んだりしていない人間は、ほとんど皆、我慢して生きている。
私の会社に入ってくる学生に対して私が求めたいのは、「覚悟」だ。どちらかの覚悟。諦めて割り切る覚悟か、会社の中で本当に自分のやりたい道を貫く覚悟。もちろん後者は、会社のマイナスにならないことが前提だけど(笑)。ちなみに、後者をやってのけた奴を私はまだ知らない。
私はおそらく、仕事と趣味を切り離しているからまだ幸せなのだ。今の仕事がしたくて今の会社に入ったワケではない。「どーせ庶民は働かなきゃならんのだから」という、先の意味でいけば前者の覚悟をしていたからこそ、私はまだ気楽なのだ。
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就職に夢を抱くのは…危険。リセットボタンとコンティニューで庇護される時代は終わりを告げるのだから。それでも夢を追うのなら、夢から覚めることを厭わない覚悟があるのか?それなら…

アタシには、アンタを連れて行く覚悟がある。
アンタがその気なら、一緒に見に行く準備がある。
最低な場所の最高の景色を。
らくえん〜あいかわらずなぼく。の場合〜』より

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こんなコト…新卒学生には読ませられんなあ(笑)。

*1:実はこの言い方、結構気に入ってたりする。

*2:私は学生時代にエロゲを経験してないんだけど。