第33回エロゲ評価裁定委員会議事録

  • 今回の議題は、『このはちゃれんじ!』のA+(傑作)→S(名作)への格上げについて。
  • 今回の推薦のきっかけは、共通項を持つ二つの作品が現れたことにある。一つは内容・テーマ的に、もう一つは荒川工というクリエイター的に。その二作と比べて、『このちゃ』のレベルは更に高く、名作評価を与える価値はあると考える。
  • 比較して先の作品が良く見えるということはままあることだが、それで先の作品の方の評価を上げることは妥当なのか。後発作品の評価を抑えれば済む話ではないか。
  • 無論、後発作品はきっかけに過ぎない。改めて再プレイを行い、名作評価が妥当だと判断した所存。
  • 『このちゃ』は過去に名作判定をした経緯があるはずだが、なぜ昨今は傑作カテゴリーに置いていたのか。
  • 『このちゃ』は16作目と早い段階でのプレイであり、後から考えて、感動をある程度割り引いて考えていたこともある。
  • 再プレイの結果、シナリオ・テキストはさておき、女性フルボイスである点・小CGやフェイスウインドウを含むCG枚数の多さ・BGMの使い方等、現段階の水準をもってしても名作評価が妥当との判断。
  • 菜苗はもともとこの作品を引き締める名脇役で、特にボイスの使い方は神だが、改めて見ると北都南だったことが判明。
  • 加えて、前回の『鎖』『家飛』格上げの時に、一部分のシナリオのみに対する評価についても名作判定を与えるということを確認したはず。この時に『このちゃ』を漏らしたこと自体が落ち度と言える。
  • 近頃、評価の上昇傾向が顕著ではないか。この明らかなインフレ傾向に歯止めをかける必要はないのか。
  • 2004年後半〜2005年前半が逆にデフレに苦しんだことを考えると、今の状況は素直に受け入れたい。それに、現状の好景気はそれほど長く続かないとの中期見通しも出ている。中古市場に枯渇感が広がっており、今の景気が新作の出来に支えられている以上、急激な不況傾向も警戒しなくてはならない
  • それでは決を採る。(見渡して)全会一致で『このはちゃれんじ!』を名作とする。本日11:00よりプレス発表を行なう。
  • XPでの起動にコツがいる*1ことは周知すべきでは。
  • それについては事務局に一任する。確実に行なうこと。以上。

*1:以下、ウィルから貰ったサポートメールを転載。「BGMが再生出来ないという事ですが次の事をご確認下さい。・オーディオ圧縮(Microsoft ADPCM Audio Codec)がインストールされているか?・Microsoft ADPCM Audio Codecの優先順位が低く設定されていないか? 優先順位が低く設定されている場合、他のコーデックが優先され再生されない場合があります。・“Ogg Vorbis CODEC”がインストールされていないか?このコーデックがインストールされていますと、Microsoft ADPCM Audio Codecの優先順位を高く設定していても無視されてしまいますので、“Ogg Vorbis CODEC”をしないように設定して下さい。」