レビューサイトの意義

他所様の引用にコメントをつけるというのもナンですが…。
 :
正直言うと、私は「エロゲにオリジナリティがない」と言われてもピンと来ません。自分のプレイ上数えてみましたが、「普通」にカテゴライズされたエロゲは驚きの一割程度。そんなんでもないと思うんですよね…。このカキコを本当に業界人が書いているのかどうかも不明ですが。
もし業界人が他のエロゲーをして「普通」と思っているのなら、それはたぶん作っているヒトの勘違いだと思います。「作品の意図」が最も判るのは作っているヒト本人に他ならないわけで、その人からしてみれば、その作品の「オリジナリティ」は誰よりも判るはず。でも、他の人の作品にそうはいかない、それだけの話なんじゃないでしょうか?
私は「普通じゃない」と言われるとかえって興味が沸く方で、「変」と噂を聞くエロゲは相当数プレイしていると思います(笑)。『呪詛』『純愛系。』『終ノ空』『青い鳥』『ジサツ』『sense off』『彼願』『SSD』あたりの「変わってる」としか言い様が無いような作品をこれだけ探してきた人はなかなかいないでしょう(苦笑)。(こう並べると評価自体はごく普通なのはどうしてだろう…。)そんな私からすれば、「探し方が悪いんじゃないの?」って気がします。エロゲ嗅覚は、発達することでかえって新鮮味と素直さを失うことも否定できませんが、意識しないとなかなか高まらないと思います。エロゲレビューを書いて3年になる人の実感です…。
もっとも、こうした見るからに「普通じゃない」作品以外が普通かって言うと、全然そんなことはありません。イイ作品は何らかの形で「オリジナル」を持っています。
 :
「ファンがオリジナリティを求めないのが悪い」という声、コレが業界人側の意見なら判らなくもないですが、こっちは…というか少なくとも私はそれを(もちろん評価するだけのものであれば)評価しようと思ってますので、まずは世に出して欲しいなあ、と。
カテゴリー論でオリジナリティを語ろうとするのは大間違いだと思います。別に売れ筋を根本から外さなくても、ちょっとの科白・ちょっとの仕草でオリジナリティは表現できると、私は思いますので。