FC 15:00

群青の空を越えて』(light)中間感想②です。
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美樹ルートクリア。
なんだか段々と良くなってきました。
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まず一つだけ言わせてください。
私、この作品、ライターの趣味の世界だと思ってました。戦闘機グリペン・筑波・『かもめ』等、これらは全てライターが元々知識があったからこそ、そういう作品になっているんだろうなと、そう思っていました。
ですが、作中に、「これは素人が読んでも絶対に理解できない」「なんでこの人、こんなこと知ってるんだろう?」と思えるコトが出てきたんです。趣味で知っているとは思えませんし…ひょっとしてこの人、本気で、「勉強」してる?
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それにしてはアレな設定だからなあ…この辺のアンバランスさがこの作品の謎。
以下、ネタバレあり。
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このシナリオが最も良かったのは、終戦に向かうシナリオだからでしょう。
これまで、この作品が好戦を肯定しまくってきたのに対し、やっと、「現在に生きる私達の自然な感覚」に近付くんです。そう、なんだかんだ言って、私達プレイヤーは「戦いたくない」んですよ。
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そして、「終戦」に必要な「けじめ」像を描いたのも好感ですね。終わりました、ああ良かったですねでは何の「反省」もありません。
また、やっと出てきた「敵の人間」。これを描くのは重要だと思うのですよ。「殺す相手」の顔を見なくてよいのなら、誰も「殺す」のを躊躇わないのですから。
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それにしても…素直に「恋愛」しない作品ですねえ・・・。