今度の展望(9〜10月期)

トップに書いてあるんだけど、とりあえず予約した以下の3つの作品について補足を。
 :
(1)『鎖−クサリ−』(Leaf)9/22
正直な話、陵辱スキーな私であってもこの作品に陵辱は期待してません。『ねがぽじ』のような人間味溢れる話を書く枕流氏が、本当に鬼畜を書けるとは思ってません。ま、私の場合、出来るに越したことは無いんですけどね(笑)。
むしろ単純に、サスペンスとしての作品の魅せ方に、上手いことエロを絡めたストーリー展開を期待。陵辱とストーリーを絡められる作品って意外と少なくて、この前の『パペットプリンセス』は久しぶりにこういう作品でした。『パペプリ』はどちらかといえば(最終的な印象は)「物語>陵辱」ですが、これが「物語<陵辱」なら『螺旋回廊』になります。陵辱初心者であるLeafのことですから、どうしても前者に近くなるんじゃないでしょうか。
ただ、Leafです。油断(?)はできません。(いい意味で)
私は、『ToHeart2』のPC版が出たら購入を考えてます。エロがあろうが無かろうが、です。その前段として期待してます。
 :
(2)『ロケットの夏月面基地前プレミアムBOX1〜』(月面基地前)9/22
このまま『らくえん』のエピローグとして終わるのかと思った今作(笑)。ようやくオフィシャル通販が開始され、本当に(?)出るらしい。ただし、通販はミスリルを経由するようで、本当の本当に月面基地前は彼らの配下に入ったようです。いやあ…太っ腹ですねえ(苦笑)。もっとも、私はいつもカード決済しますが、今作は代引きにしました。だって、まだ9/22は怪しい…。
トップには「お布施」と書いてますが、まさにその通りです。私は『らくえん』レビュー中でも書いてますが『ぼくのたいせつなもの』では絶対に泣けないと思いますし、『ロケットの夏』みたいなジュブナイル系も、最早遅すぎるような気がします。(lll ̄ロ ̄)
ただし、『BOX2』も買いますけどね。何の追加要素が無くても、たぶん。
 :
(3)『ぼーん・ふりーくす』(Liar-soft)10/21
トップに「RPG」について、「いつかはやると思った」と書きましたが、この言葉、褒めてません。理由は単純で、「RPGでシナリオを描くのはまず無理」だからです。睦月たたら氏の久々のメインとなるこの作品、むしろ、グラフィックが好きで購入意欲が沸いた方です。
ライアーソフトってのは、純粋なノベルゲーをこれまで3つしか作ってません。『腐り姫』『Forest』『SEVEN-BRIDGE』です*1。その他の作品には、いろんな「ゲーム性要素」を用意してます。前にやんばる氏(現代表)が「そうでないとウチはとっくの昔に枯渇してる」って言ったのが印象的です。たぶんコレは正しいですよ。ライアーは最早15作目ですが、14本ものノベルを書き続けていたら、もう書くべきこと、そして書く手法は「やり尽くして」しまっていると思います。むしろ「ゲーム性要素」と「多様性」を適度に混ぜ込んでいるからこそ、ライアーはこれまで続いているのではないかと。エロゲブランドも数多くありますが、リメイクを含まずして14作作ってるブランドって、もうそんなに残ってないんじゃないでしょうか。
もっとも、ついに「RPG」に手を出したところに、ちょっとライアーの閉塞感も感じるのです。「RPG」ってのは、「ゲーム性」のネタとしてはそんなに珍しいモノではありません。また、『メガラ』の「カードバトル」も同様かと。最早、ライアーと言えど、そんなに斬新なゲームデザインを打ち出せなくなっているのではないかと。
これまでライアーはクイズやバトルやレースなどたくさんのモノを作ってきた割に、実際のそのクオリティはそんなんでもありません(失礼)。むしろ、その行間の登場人物の描写の上手さこそが目立っていたと言えます。
たたら氏がメインだった『サフィムズの舷窓』は、よく言われていますが、本編の推理パートよりも『an epic』で言うところの「幻想シナリオ」の方が面白いです。それは、「推理」「謎解き」という外枠から解放されて、思うがままに短編のシナリオを描けるようになったからだと思います。
問題はこの『ぼーん・ふりーくす』の次なんですよ。「2月作品」です。今のライアーソフトがここで「何」を作るのか。ここ最近の二作は「ゲーム性要素」を前面に打ち出してきています。今まで、私は「2月作品」が「シナリオ」を前面に打ち出してくる為の前フリ・充電的意味合いで、「ゲーム性要素」の強い作品を見ていた節があるのですが、さあ、どうなるんでしょうか。

*1:『Forest』には異論があるでしょうか?ボイスの使い方が独特なんでノベルという定義からいうと微妙な部分がありますし、他の二作が基本的に「一本道」なのに対し、『Forest』は途中の分岐を随分と細かく用意し、攻略も(おそらくはわざと)難しく作ってると思います。