こういう凹み方もある

昨日に続き、『未来にキスを』レビューを書きました。
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この作品を終えて痛感したこと。
俺、歳取ったなあ…。
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今の自分には、理想論というか精神論について語るエネルギーが無くなっているのを感じました。むしろ、現実感が先に出てきます。おそらく社会的にはそれでいいんでしょうが、若い時になんて、思いっきり無茶して益体の無いコトを考えてもいい時期じゃないですか?むしろ、そうすべき時じゃないですか?
この元長作品ニ作には、そういう部分が多々あります。ですが私は最早、「人類は滅びようとしている」という慧子の言葉に反感を感じてしまうのですよ。旧来の「社会性」の価値を無鉄砲に否定してみるほど、私は傲慢でなくなっているのですよ。
もちろんそれは、それをする若者を批判するという意味ではありません。そうすべきなんですよ。でも、それを客観的に眺めるようになってきたら、それはその段階を越えてしまったということなのではないでしょうか?
私は、この作品を"主観的"に見れませんでした。それが出来る人はやっぱり若いのです。私や、依子さんとはちょっと違うのですよ。
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もしかしたら、もうそろそろ潮時なのかもしれませんねえ…。