補足の補足 「エロであることと18禁であること」

まずは、2chの2004年ベストエロゲー投票スレに私が投票したゲームをここで再掲。『Forest』『らくえん』『CARNIVAL』『サフィズムの舷窓an epic』『お願いお星さま』以上の五作。
この五作品に共通することは、「"エロ"かと問われると即答できない」、コレである。
『Forest』は言うまでもないだろう。(もっとも、製作者自身が「エロゲー」と言ってしまうのだが)。
らくえん』は、「裏技」というか「反則」(褒めている)であり、製作者の姿の透けるような作品で、あまりにリアル過ぎてとてもじゃないが対象外。
『CARNIVAL』の冒頭の陵辱には意味が無いわけではないが、主題たる第二部以降へ向けた「下敷き」の域を出ていない。
『an epic』はレズゲーである。男女のセックスシーンは一つも無い。
『お願いお星さま』。これが唯一、「エロ」の作品であるのだが、私の場合、勃てど最後までヌけなかった。レビューに書いたことは今もなお真実。
以上から、この五作品を好むプレイヤーへ一言送るなら、「なんでエロゲーやってるの?」と言いたくて仕方がない(笑)。
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だが同時に言えるのは、間違いなく「18禁であるべき作品」だということだ。
『Forest』は言うまでもないだろう。
らくえん』は、この堕落した世界に生きる者達の物語。
『CARNIVAL』の内面描写はヤバすぎる。万人に勧めてはいけない。
『an epic』のあの人間関係が、「レズ無し」で書けるかと言えば、断じて否。
『お願いお星さま』。日常の関係にこれでもかとエロをつぎ込み、それでも日常に回帰してゆく様は言わば「大人への過程」の物語。そこに見る「不変」には憧れすら覚える。
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たぶん、今や大多数のシナリオエロゲに「エロ自体」は必要ないんだと思う。「18禁」であることを別にすれば。