それは運命の出逢い

ちょっと昔、「ノーマルな人間に初めてのエロゲーとして何を勧めるか」というコトに本気で悩んだことがある。何せ私のラインナップは異質で…。考える要素として、
①「凡作・地雷であってはならない」。次へ進まなくなってしまうから。
②「超名作であってはいけない」。最初にスゴい作品を終えてしまうほど、後が辛いことは無いから。
ソイツがエロゲーに一種の偏見を持っていることも踏まえなければならない。
③「ある程度のテーマ性が必要」。そうでなければエロゲーは舐められる(笑)。
かつ、
④「エロゲーである意味」も欠かせない。取って付けたようなエロなら、普通のギャルゲーと何ら差が無くなってしまうだろうから。
⑤「エロゲ的記号」を意識させるような作品には壁を感じるだろうし、かと言ってヲタに染まり過ぎている作品も論外。
 :
そう、これは意外と難しいのである。
私は彼にもうちょっとで『CARNIVAL』を勧めようとしたのだ。今から思えば何てバカなことをしたものだ(笑)。ここまで内面的な作品は人を選びすぎる。
無難に『君望』や『CLANNAD』のような世間的名作を推してしまうのも一つの方法だが、私の友人関係がある程度私と同じ要素を持つ人間であることを考えると、これまた難しい。
はるのあしおと』は一般人にも充分理解される作品だと思うが、コレの作り込みは業界最高級すぎて、後が苦しい。
Dear my Friend』程度では軽すぎる。
あえて『Forest』を推すのも一つの妙案である。この作品をプレイするのは、「最初か最後」が最適ではなかろうか?たぶん、この作品が良くても悪くても、もうエロゲはやらないだろうけど。
 :
ちなみに、私の最初のエロゲは『よくできました。』。これは抜きゲーなので除外すると、『サフィズムの舷窓』の旧版になる。
…これは意外と良いのではないか?
確かに恋愛ギャルゲーとは対を成す要素があるが、ライアーの真骨頂たるコメディとシリアスの共存が在る。描かれているモノは(ライアーの中では)比較的汎用で、私のように、一般人でも理解は可能だろう。
既に『an epic』がある以上入手も容易であり、価格もお手頃。バグも無い(笑)。
 :
なんだか…意外な結果になりました。