市民権を得ましたので

Amazonで『こなたよりかなたまで』を検索してみた。もちろん品切れだったが、価格の4712円は発売直後と変わってないのか…。
この作品、ライターである健速とF&Cの間の例のゴタゴタは有名だが、その影響か『こなかべ』や本編再販の見込みはまったく無く、今や品薄でトンデモない高値が付いている。マーケットプレイスでの値段が優に一万を超えているのがその証明だ。アキバでも中古で8000円はする。XP以降では最も値上がりした作品であろう。特にこの作品は作中の曲のサントラをも同封しているので、そういう意味でも再販の余地が無いし、プレミアを高める理由にもなっている。
それはこの『こなたよりかなたまで』という作品への何よりの賛辞であることは間違いない。ただし、同時に足枷でもあるのだろう。この作品は定価6800円であり、ボリュームはそれに見合って決して大きくない。私自身は何せ発売日に4712円でこの作品を入手したので短いなんて全然思わないんだが(値段を考えなくても、短いとは思わない)、さすがに一万以上払うと、ちょっと物足りなく思うかもしれない。過大な期待は、決してその作品のためにならないし。