『プリンセスうぃっちぃずEXCELLENT』(ぱじゃまソフト)中間感想②

「真実編」終了。
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もう二年以上前、『パンドラの夢』をプレイした私は、レビューにこう書いた。
「オレは、ぱじゃまそふとを見くびっていたようだ!!!」
そして、今日また、同じことを言うことになろうとは…。そうだった…彼らは「物語」を作る事に関しては、超一流の集団だった…。前半に秘められた数々の伏線に気付く。この作品、「初めから」こういう風に作ろうとしている作品だろう。主人公の設定からしてそうだろう。
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この作品のタイトル、『プリンセスうぃっちぃず』。
どうして、「ぃ」が二回も入るのだろうかと思ったこともあった。ローマ字入力で打つと、XIを押さないと入力できないから。でも、まさか、ここに意味があろうとは…。
プレイした人ならご存知だろうが、この作品は『princess witches』じゃなくて、『princess,which is?』なのだ。
まさに『パンドラの夢』を思い出させる、全体を見据えた構成力の巧みさ。外箱の作り方から「両ヒロイン」の性格付けや衣装まで、全てが上手く出来ている。「物語」を描く上では、萌えゲーは物語性と相性が良くないことが多いから、個別エンドを基本的に廃した判断は◎だろう。