②「平等」

日本国憲法第14条1
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

日本人がこんなことを言えるようになったのは、たった60年前のことなんですよ。その前の2540年って、そんなに大事でしょうか?その前の2540年の価値観が、この60年に通じるんでしょうか?あと数千年、その価値観を続けるべきなんでしょうか?
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これは「憲法だから」という意味ではなく、私は、この平等概念は非常に大事で大切だと思います。「法の下」の解釈の有意性はちょっと気になりますが。
私は、「全ての人が、努力しただけ幸せになれる世界」こそが理想だと思います。先に、価値観なんて数多くあると書きましたけど、これは私の中で最も大切な概念だと言ってよいのかなあ、と思います。だからこそ、人は、平等でなければならないと思います。
どれだけ権利が謳われようとも、それが平等に与えられなければ意味が無い。どれだけ豊かであろうとも、富が意味もなく差別的に与えられたら、意味が無い。また、一人への特典はその他全員への不平等と同意です。固定資産税や相続税を支払わなくてよい人が居ては意味が無いんですよ。
今の天皇家は、人権の無いマイナスと、義務の無いプラスの混在状態です。どっちかという話にはならないんじゃないなあ、と。天皇は(現実的に)アキバへエロゲを買いに行くことは出来ませんし、その代わり金を稼ぐ必要が無い。それが総合的にイイか悪いかは、その人の価値観です。でもそれを、プラスと思うからイイ、マイナスだと思うからダメじゃなくて、私達一般日本人と「同じ」にするべきなのではないか?と考えたのが先の端緒です。
だって、天皇がそんな状態なのは、彼が皇太子として生まれたからです。「親が誰か」で、人の生きる道というのは変わるべきだと思いますか?人が生きる道は、悩みながら・挫折しながらも「自分」で決めるべき…決めたいとは思いませんか?それが出来ない人の存在を許せますか?他人にそれをどーこう言われる人の存在を許せますか?
私にとっては他人事ですけど、同情せずにはいられません。今の皇太子に、「皇太子で在り続けたい?」と問い掛けた人が居ると思いますか?答えが「No」だとして、そこから彼を救い出す人が居ますか?日本国憲法第14条1を、皇太子はどんな気分で読んだと思いますか?
2600年の伝統よりも、皇太子の心境(の可能性)の方を尊重したいと私は思うのですよ。
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自由意思の尊重もまた、私の中で相当に大事な価値観です。
皇太子が即位する時に、考えて自分で結論を出したのなら、全く問題はありません。私達の口の挟む問題ではありません。それが、次の皇太子も、次の次の…次の皇太子にも保障されているのであれば、全く問題はありません。彼の自由意思を育む教育が為されている前提ですが。