以下、私的雑感。

こうやって、改めてこの半年に自分の書いた文章をまとめて並べて読んでみると、やっぱり最近の書き方はちょっと変わってきたような気がします。だいぶ、外へ読ませることを意識して書いている。
以下、自分のレビューのレビュー。
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  • 『パペットプリンセス』レビュー

この作品は、*1をプレイしていないと、よくわからない作品だと思います。そして、ぷちぱじゃまブランドで出されたこの作品は、見かけが陵辱の雰囲気なので、従来のぱじゃまそふと支持層にあまり期待されていなかったことも事実。なので、ちょっと意識して、ぱじゃま支持層が手に取れるように、そして今作の展開が?だった一般ユーザーには前述の作品を手に取れるように、そういう意図も込めてます。

これまた、発売直後は激しく誤解(?)を受けた作品。私は*2を経験してたんで、これは全然OKというかそう読んだんですが、この作品を「陵辱モノ」と読んだり「本格サスペンス」と読んでいる人もけっこう多かったのです。むしろもっと根本のある物語なんじゃないかというのが私の印象。構造的に全員が読んだら成り立たない作品ではあるんですが(!)、各エンドの解釈なんかについても、あまり言及が無かったですからね。この作品は、ラブストーリーですよ。

これはレビューを書くにあたって外向きを意識した作品。まずは、名作判定した私が若菜シナリオ&加奈子シナリオに共感しただなんて間違っても思われたくはなかったこと。あと、夕紀&圭子シナリオが序盤と対極的な観点の物語だという指摘があまり無かったこと。その両方を描いている物語で、さらにもう一つ上にまで触れているシナリオだということ。この辺を書き連ねていったら妙に攻撃的に(汗)。

  • 『Hello Again』レビュー

この段階でこの作品を経験したことは大きかったと思います。コレが無いと『TH2』が読めなかった。というか、枕流さんにすっかり騙されてましたね(笑)。

気付いている人もいるかと思いますが、意図的に「詳しく書かなかった」レビューです。書くと批判的な印象の文章になりそうでしたし、そうなると荒れることは目に見えていたので…。今作には良くも悪くも(褒める意味でも貶す意味でも)思い入れがありませんでした。

こーいうのは後から考えるほど批判的になってしまう種類の作品なんだと、いちおうのフォロー。とはいえ、この作品を無邪気に褒められると社会人としては困ってしまうっていうのも本音。法学云々抜きにしても、展開が予定調和とご都合主義すぎやしないだろうか?このレビューは、完全に外を意識して、あの爆発的高評価に冷や水を浴びせようとしたモノです。…現状、2chを見る限り、少なくとも、「これはフィクション」っていう捉え方が主流になってきたようですので、私としてはそれでよいのです。

これも、外を相当に意識。「この作品への批判に対する反論」を意識して書いてます。こう書くと『車輪』ファンからは反論もあるかと思いますが、『TH2』の場合は予定調和もご都合主義も許します。なぜなら、彼らは他の作品で、予定調和やご都合主義を既に否定しているからです。今回はあえてそれを描かず、萌えゲーに特化した。それはおそらく、PS・全年齢対象作品としては正しい方法論なんでしょう。そして、『XRATED』に追加したシナリオでは、きっちりと「現実」に回帰する方向へ。ささらシナリオは、読んでて不快感を感じかねないシナリオだと思います。なぜなら、それは「目を瞑ってきたはず」の部分ですから。もしLeafが初めから『TH2』をエロゲーとして製作していたら、この作品のシナリオは根本から変わっていたんじゃないでしょうか?私はそう思います。
あともう一つ、『鎖』を下期最優秀作に確信させた最後の鍵はこの『TH2』です。両者は本当に相互作用でフォローしあっていると思います。

*1:『パンドラの夢』

*2:上期最優秀作品『家飛!』のこと。五人並んだヒロインの扱いが全然均等でないという意味で共通項を持つ作品。