『Fate hollow ataraxia』第一報 (プレイ時間:2時間)

Fate hollow ataraxia』(以下、『hollow』)始めました。インストでエラーが出たり途中で一度落ちたりと色々あったのですが、なんとか動きそう。
以下内容についてネタバレあり。
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これは私が『C†C』でも思ったことですが、その昔、「腐り姫読本」って本があったんだよね〜。いや、もう文句を言うつもりはないけれど(本当に)。
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私はこれでも、随分とエロゲを経験してきているし、レビューを書くゆえに、細かい言い回しの差異には随分と気を使って読んでいるつもり。異なるルートで微妙に変わったシーンや科白から「ライターの意図」を読もうとしているつもり。むしろそれがエロゲーをやってて最も面白い部分だと思ってるくらい。
私みたいに、メモを取りながらエロゲをプレイする人ってあまり居ないと思うし、プレイ後に何かをまとめることもなくイメージ的な感想こそを味わいたいってプレイヤーこそ、最も正統な楽しみ方なのかもしれない。
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で、何が言いたいかというと、「ループ」というのは、その、細かな差異を目立たせるための技法なんだと思う。普通にシナリオを書くのでは読み飛ばされてしまう部分を、前巡・後巡と対比させて「誰にでも気付かせる」。これが最も大きな効果だと思う。二巡目以降に状況説明を排除してスマートな形に出来る効果もある。
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この『hollow』はセーブ&ロードを否定してきた。私は旧作なら初めから攻略サイトを見て、「自分が最も妥当だと思った」クリア順でプレイしているのだが、TYPE-MOONは、今作において、プレイヤーに「それぞれの判断でプレイを進める」ことを強いている。
でも、その影に「ループ」という大きな枠組みを用意する前提での話だということを忘れてはならないだろう。繰り返すが、「ループ」とは、一巡するだけでは読み飛ばしがちな細部をあからさまに示す為の技法だと思う。
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まだ序盤からの想像だが、この作品は、自由なように見えて、何も自由ではないのではないか。「製作者の意図」は間違いなく込められている。プレイヤーは、「製作者から与えられる」立場に在る。それが、この「ファンディスク」という存在にどういう影響を投げかけるのか、今から興味の沸くところである。
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それにしても…「セーブ&ロードの利かないだけのフラグ管理をしたループ」「"START"を何度もクリックするコトになる」ってのは、まさに「アレ」だよなあ…。