『鎖−クサリ−』(Leaf)コンプリート③22:00

これの攻略、えらくムズいです。某攻略サイトさんありがとうございました。
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先と同じく、ネタバレはやめた方がいいジャンルなので、以下はコンプ後にでも。
とりあえず、レビューでも書いてみましょうか。
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Leafがこんなジャンルを作るってコト自体が野心作なんですが、最初はそれをあまり意識しませんでした。
序盤の共通パートは、「本当にこれから陵辱始めてしまってイイんだろうか?」という出来。ここの雰囲気が好きな方には是非『ねがぽじ』をお勧めしますよ。
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この偏りは、評価を二分すると思います。この作品、一人のヒロインのためだけに存在するシナリオですから。こういう作品って、必ず、「購入した思惑と違う人」が登場します。だから、事前にお目当てのキャラクターを考えていた人や、マルチエンドだと普通に思っていた人に、評価としては必ず減点されるんです。
ですが、こういう片務性シナリオの利点は、その「力を入れたキャラクター」がハマったときは、すごい破壊力を発するんです。もちろんそれは「読み手」の影響を受け易いんですが。例えば『家飛!』なんかはその代表例です(つうか褒めてるの俺だけかw)。
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私の場合、序盤の共通パートで、「この作品のNo.1ヒロインは恵だ」と半ば確信していました。彼女だけ、ライターの思い入れが全然違うと感じていました。序盤が『ねがぽじ』に似ていると先に書きましたが、女性(?)主人公およびヒロインの心情を綿々と書き連ねてゆく『ねがぽじ』という作品を踏まえて見れば、恵の抱えているモノの大きさは段違いでした。
であれば…この作品が「恵の物語」であることは極々自然に思えました。むしろ、その方が相応しいと思います。
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凄いのは、本当の意味での純愛エロがあるのが、恵と可憐しかいないこと。
とはいえ、私に言わせれば、可憐のは全く不要です。設定資料集を見る限り、ゲンガーが入れ込んでいたようなので、そのせいかもしれませんが、はっきり言って余計です。無意味です。なぜって?可憐というヒロインには、物語中にその理由が無いからですよ。
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ただ、それとは全然別な意味で、ちはやのエンドには参りました。
ソフ倫実妹エロを否定しなくなってしばらく経ちました。それから製作を始めたエロゲメーカーは、もうそろそろ、それを踏まえた作品を出せる頃です。それを、真っ正面からやってしまったLeaf。これは、王道にして冥府。つまりライアーソフトが三年半前に通過してきた道ですが、それをあっさりと踏んでしまいました。Leafにコレをやられたら、もう、他のブランドは義妹を描けませんよ?
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評価はどうしようか悩んでます。今年初の名作判定をだそうかどうか…というくらい。