速報と、相変わらず長々とした「言い訳」

前に「名作は必ず凡作を呼ぶ」と書いたことがあります。
エロゲってのは、日々、進化を続けているはずです。今、エロゲ黎明期の「名作」をプレイしても、それを今のレベルで「名作」と呼べないのは当たり前です。グラフィック・音関係は技術の向上が進んでますし、シナリオ・テキスト・テーマ性といった部分だって、後発の作品は時間が経てば経つほど出来が良くなって当たり前のはずです。
同時に、私達はエロゲを経験し、それを消化して飲み込んでいくうちに、やっぱり「慣れる」んですね。一度深く感動したモノを二回目に見せられても、それは一回目ほどの感動が得られることはありません。むしろ、後発の作品には、その「一回目」を乗り越えた、更に上の作品を作って欲しいとは思いませんか?
いわば、後発の作品は過去の作品に対してプラスとマイナスを共に持っていると言えます。
広いスパンで考えれば、今現在、「名作」と言われている作品も、いつかはそれを乗り越えてゆく作品が登場するはずなのです。それは、質のインフレが続く以上、避けられないことではありますし、それが起こらない、もしくは質のデフレに陥るというのは悲しいことであります。
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上記の書き込みは、いわゆるちゃんとしたストーリー性を持つ、「普通のエロゲ」であれば、間違ってないと思います。皆さんご存知かとは思いますが、現在発売されるエロゲの多数派であるこうした「ストーリー的エロゲ」は健全な代物だったりします。もちろん世間はそんなことは知りませんが、人生訓がこれほど散りばめられているジャンルって、実は意外と無いと思います。
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さて…問題となるのは、いわゆる「本当のエロゲ」の場合です。エロゲが本来的に持っていたはずの、エロ小説・エロマンガ・エロビデオに並ぶ性質の強い作品の場合です。これは私の嗜好によりますが、特に反社会的な内容、つまり、レイプなんかを扱っている場合、同じ話はなかなか通じなくなってきます。
「進化」と従来のレベルに対する「慣れ」。これは、いわゆる反社会的エロについても同じことが起こります。まだまだインフレ傾向は続くと思われます。10年前に、「尻尾付きアナルバイブと首輪を付けさせ、四つん這いで公園を散歩させる」ってシチュエーションが、どれだけ世に広まっていたでしょうか。今や、これはデフォルトになってます。
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先に「普通のエロゲ」の話をしましたが、そのインフレは世の中に害を及ぼすとは思いません。それは「人生訓」のインフレだからです。
逆に、「本当のエロゲ」の進化は、やっぱり一定の危険をもたらすはずです。少女に首輪を付けて監禁したなんて事件は、10年前なら単なるレイプで終わっていたでしょう。まあ、被害者的にどっちが悪いかと言われると微妙ですが(汗)。
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さて、何が言いたいのか。
私は「本当のエロゲ」のNo.1として、『TWILIGHT DUAL』を挙げ続けてきました。もう、二年以上この座は揺るいでいませんでした。
この『TWILIGHT DUAL』のイイところは、実は犯罪シーンが数少ないってことですね。このゲームは女性視点なので、ほとんどが亜里沙の妄想&自爆(笑)です。私のような男性が「やってはいけないこと」を助長はしないのです(本当か?)。*1
ですので、実はこの作品、こうやって「No.1」と「挙げやすい」んです。これが、次点の『螺旋回廊』シリーズだったら、たぶん私の人間性は疑われたと思います。(え?そんなに変わらんって?)
『螺旋回廊』シリーズのレビューにあんなに細々した「言い訳」を書き連ねたのはそのためでした。もちろん本心ですが、あーしとかないとこのサイト閉鎖される(汗)。
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そうです。この、「本当のエロゲNo.1」の座が切り替わるかもしれません。
問題は、それがモロに反社会的な作品であることです。そして同時に、エロゲのインフレ傾向が続く限り、いつかはこれを越える作品が登場します。そしてそれまでに、私はこの「No.1」エロゲそのものにある程度「慣れる」でしょう。私はその時、まだ正気だと言えるんでしょうか。
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まだコンプしてません(攻略で行き詰った)のでどうなるかはわからないですが。
何かはここで言わないけど…今日って時点でバレるか(笑)。アレです。

*1:女性蔑視であるという価値観はそれとは別に「理解」しているつもりです。