実は、凄いコトをやってのけたのか?

School Days』のレビューに加筆しました。
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最近、9791さんのところで言っていたことから気付いたんですが、今のエロゲが「ボイス」「テキスト」「グラフィック」「サウンド」の組み合わせで出来ているなら、あろうことかその中から「テキスト」を抜いてしまったというトンデモない作品なんですね。
そう考えると、この作品を「アニメーション」と呼ぶのはちょっと違うような気もします。基本的に立ち画&背景のローテーションですし。「従来のモノに動きが付いた」と言う方が的確でしょうね。
この作品は、「テキストを無くす」ことでかえって「物語の背景となる人物像」というごくごく基本事項を「読まなきゃならない」作品になってます。私はあろうことかテキストの無いこの作品に2005年上期の「最優秀脚本賞」を与えたんですが、それくらい、本当に読み応えのある作品です。
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ちなみに、その更に上を目指したと思われるのが『SWAN SONG』だと思います。この作品、登場人物同士もテキストの裏で誤解しっぱなしなんですが、あろうことかその標的はプレイヤー自身にも向けられます。私にはこの作品、「プレイヤーに誤読させるように作ってある」としか思えないんです。