上には上がいるさ

エロゲ界は『マブラヴ』(age)の期日の知れない再延期予告に揺れている。分割と度重なる延期の果てであるから、まあ、文句を言う気持ちはわかる。
だけどageって、今、どうやって食ってるんだろうか?過去の売上ってそんなにあるんだろうか?
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私のHPトップの「個人的注目タイトルnow」というところに、『サクラノ詩』(枕)というタイトルが載って、既に一年を過ぎた。私はなんだかもう達観してしまったので(笑)、それこそホントにイイものを作ってくれればそれでいいよという感じなのだが。
昨年「春」発売予定のはずで、6人と思われるヒロインのうち、現在は3人の紹介まで出来た。ところが、最後の更新は確か昨年末頃で、それ以来伸びていない惨事(笑)。
もう中止になったのかなーと思いきや、雑誌掲載は続けているし(だから止められないのかもしれないが)、イベント参加は続けている。謎だ…。
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だが、もう一つ、更に上を行くブランドがある。「月面基地前」である。
彼らがテラルナから独立してからもう半年以上が過ぎた。とりあえずとして、彼らは『ロケットの夏』のフルボイス版リメイクの発売を発表した。発売は4月末の予定だったのだが、何と彼らは、今まで延期について何のコメントも発さないまま、今日まで至っている。ついでに、『らくえん』『しすエン』のリメイクも続けるとしており、それは5月末だった。ところが、何せ、オフィシャルHPですら2/2の開設以来二度目の更新を最後に、何も更新されていないのである。
普通ならあり得ない。普通の会社ならもうとっくに社会的信用を失っている。しかし、2chの月面基地前スレは静かなモノだ。むしろほのぼのとしている。
もちろんそれは、『らくえん 〜あいかわらずなぼく。の場合〜』という超A級反則の作品を作ったブランドだからだ。あの作品をプレイしてしまったら、延期そのものがネタになってしまう(笑)。そして逆に、「ふざけんな早く作れ」と一方的に言うことがどれだけ簡単で、それを実行することがどんなに大変かも頭によぎる。
ま、そもそもテラルナ時代から、彼らは締切を全〜然守れないブランドだった。いつの間にか自然消滅した作品もあるし、新作とアナウンスされている『リーチ』に至っては、もうずっと前に音声収録されているとかいう話も聞く。かの『らくえん』だって一年以上遅れているし、途中で企画が変わってああなった可能性も高い。
たぶん月面基地前は、会社がまた潰れるまでこんな感じなのではなかろうか。もちろんこんなコトの通じるブランドは、他には無いだろうが。
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正直なところ、私は発売延期についてあまり文句を言う立場に無い。もちろん、発売延期を宣伝目的に使う小賢しさは大嫌いだが、本当に出来なくて出来ないモノに文句はなかなか言えない。
特に私の場合、『SEVEN-BRIDGE』の"完成度の低さ"に散々文句を言ったことからもわかるように、発売日を守って足りない作品を作られる方がずっとイヤなのだ。
要は、その作品が本当に面白いかどうかだ。私の場合、殿堂入りさせたような作品は、プレイしてから半年くらいはその作品について色々と考えることになる。評価が確定すれば、またその後作品との比較で、素晴らしさは磨き上げらてゆく。それくらい、名作とは長い付き合いになるのだ。たかだか一月や二月の延期など、さしたる影響は無いのである。
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でも、上記の二作品は…いいかげん…どうにかならんかな…。