このサイトは『こなたよりかなたまで』をどこまでも擁護し続けます

ErogameScapeの『こなたよりかなたまで』の感想を全面リライトしました。
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私がErogameScapeに別枠の感想を書いている理由の一つに、「他のエロゲーマーへの啓蒙」というなモノがあります。
私が殿堂入りさせている作品の中では、この『こなかな』が最もマイナス意見が多いんですかね?それゆえに、かなりその辺を意識して、意図的にこの作品への反論に対抗して書いてます。私にとってこの作品、「エロが余計」という以外はほとんど全てを肯定できる作品ですからね。
いつもErogameScapeの感想はなるべく短く書こうとしてるんですけど、今回はあれが精一杯です。まあ、本編に比べれば…ですが。
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この作品にマイナス評価をする感想に、「佳苗」という表記が多いような気がするのは気のせいでしょうか?本編で、彼方は一度も「佳苗」と呼びません。全て「佐倉」です。
大抵の人はそこまで全然読み込んでいないのでしょうか?それとも意図的に「佐倉」と書いていないんでしょうか?「佐倉」と表記する場合、それは彼方からの主観的な視点です。ですが、彼方以外の他の人が皆そう呼ぶように、「佳苗」と表記するのであれば、彼女を第三者(プレイヤー)の視点から見ていることになります。
「佳苗」の行く末を見るのであれば、どんな結末があってもよいのかもしれません。登場人物の想いを「客観的に」「お話として」見ているということですし、それが、エロゲのプレイ時間内でだけ幸せであればよい、刹那的な「物語」であってもよいのでしょう。たぶん、そういう見方をしている人は、彼方のことも主観的には見ていないはずです。彼方がどうしてそういう行動を取っているかも考える必要が無いはずです。
私にとって、この作品が「短い」なんてこれっぽっちも思いませんでした。「佐倉」の物語は、この作中だけでは決して終わらないからです。「彼女にこの後何が待ち構えているのか」と考えれば、それは、この後の三ヶ月、そして佐倉が死ぬまで永遠に続く物語なのですよ。
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彼方の生き方を否定できる人は、何もわかっていない人か、とても強く生きられる人のどちらかです。本当に後者の生き方を出来る人は冗談や揶揄抜きで素晴らしいと思います。それが出来る人であれば、しようとする人であれば、この作品にどれだけ文句を言っても構いません。そういう人にとって、彼方の生き方は「間違い」以外の何物でもないですから。