ageとはいったい何なのか

上記のように、『螺旋回廊2』にいろんな意味で衝撃を受けたばかりの私です。この作品、システムが『君が望む永遠』とまったく同じという著作権法の枠組みを越えた(笑)作り方をしてます。シナリオは『君が望む永遠』のメインライターの一人、鬼畜人タムー氏らしいですね(『螺旋回廊2』の方のペンネーム「タシロハヤト」の方がマトモそうなのはどうしてでしょう)。そんなわけで、半分くらいは「age製作」と言ってよいような作品らしいです。
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私はageの作品を『君が望む永遠(DVD版)』しかプレイしていません。しかも地雷評価でした。ですがその後しばらくして、「age考」と題し、こんな文章を書いたことがあります。
私はこの時、「もしかしたらageって世間と全然違うことを考えているのかもしれない」と思ったのですが、その後『君望ファンディスク』の発売が発表され、何か凹んだ_| ̄|○モノでした。
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ですが、改めてこの『螺旋回廊2』に触れ、この『螺旋回廊2』を『君望』開発とある程度重複して作っていたことを考えると、やっぱり、このageってメーカーは「普通じゃない」と思わざるを得ませんよ。(注:私は今作発売時まだエロゲーマーでなかったので、その辺の時期的詳細はよく知りません)
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私だからわかるんだと思いますが、今作の鬼畜っぷりは、ある程度そういう趣味を知らないと書けない段階にあると思うのです。「純愛」を「想像」で書くことは可能だと思います。ですが、「陵辱」は、その手の趣味の無い人の想像では絶対に書けません。
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そして、その後のageの製作・販売の様子を見る限り、純愛路線と陵辱路線の両ラインに分けているようには思えません。間違いなく、「スタッフ全員が同席して一つの作品を作っています」。
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これって、すごいコトだとは思いませんか?純愛系作品を作るスタッフの中に一人、かなりの陵辱趣味を持つライターが混ざってるんです。そして、『マブラヴ』の製作は既にもう何年もかかっているわけで、その間、とりあえずは途中で価値観が合わずに空中分解することもなく、未だに『オルタ』を作ってるんです。
そう、ageには、ある程度、それを受け入れる何かがあるんだと思います。
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未プレイなので中身にはあまり触れないように見たErogameScapeの参照ですので不明な部分も多いのですが、『マブラヴサプリ』には若干の陵辱があるようですね。また、『君望』にも陵辱シーンはそれなりに用意されています。
ですが、マブラヴ本編』には皆無なのですか?それは何かおかしいとは思いませんか?それは本当に、ageというブランドの純愛系への転換なのですか?
私は『オルタ』に対する情報をあまり持ってない(探してもいませんでした)ので確かなことは言えませんが、「一人のヒロインを一つのシナリオで書き上げる」この作品に、トンデモない陵辱が含まれていても、私は不思議じゃないと思います。『マブラヴ本編』に陵辱の無いことは、その逆伏線であってもおかしくないです。加えて、『マブラヴサプリ』で純愛系の描写をある程度済ましてしまいました
繰り返しますが、このブランド、普通じゃないですよ。
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ま、おそらくはそういう方向性には行かないと思いますが(笑)、普通の作品を生み出す簡単な人間性でもないような気がします。
去年の今頃、ちょっと『オルタ』に興味を持ったのを思い出しました。もちろん方向性を見定めてからになるでしょうが、手を出すかもしれません。
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最後に。
『螺旋回廊2』を「物足りない」と評した私が『君が望む永遠』を地雷判定したのは、なんだか必然のような気がします。今となっては。