『ゆのはな』二日目

ゆのはな』(PULLTOP)のわかばエンドを終えました。
自分でも意外だったのですが、なぜか泣いちゃいましたよ。
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昨日ああ書いた直後から、一気にペースが上がります。編集度が強くなり、重要でないところを省略するようになったので、その分物語に没頭する度合いが濃くなりました。
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シナリオライターに必要なモノって何でしょう?
読みやすく印象的なテキストを書き上げる文章力、
雰囲気を盛り上げるための演出をこなす技量、
全体的なシナリオを作る前提となる知識、
語彙および表現の引き出しの多さ、
作品全体で起承転結を作り上げる構成力、
場を和ませる笑いのセンス、
読者を感動させるだけの感情表現力、
等等、求められるモノは沢山あるのでしょう。
しかし、最も根本的なモノは、その人の感性だと思うのです。
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日常を描くのでも、非日常を描くのでも、そのシーンのふとした瞬間に「気付く」こと、これが何より大切なのではないでしょうか?この丸谷秀人というライターは、本当のリアルに「いい人」なんだと思います。そうでなければ、これだけ日常的なシーンの多い作品で、あれほど細やかな部分を書けないと思います。
もちろん『MAID IN HEAVEN』を書いた人ですんで、莫迦文章を書かせれば右に出る人はいません(笑)。ですが、これでもかと誠実に生きる主人公の姿や、「ゆのはな町」の在り方についてまでも語りきったあそこの場面を見て、私は、「このライターはタダ者じゃない」と感じました。