多分に意図的です

ついに明日25日、『こなたよりかなたまで』の新装版がF&Cから発売されます。
もともとそんなにボリュームの無い作品ですので、レア化して高騰してしまうよりはこの方がずっといいです。
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それに合わせて、この『こなたよりかなたまで』のレビューをリライトしました。正直なところ、まだまだ私がこの作品について思うことを充分に表現できていないと感じる部分もあります。それくらい凄い作品だと思ってます。
このサイトはこの作品を大絶賛しています。やはり、それだけ私という人間にハマった作品と言えるのです。私が非オタの友人に勧めたエロゲは、これ一作だけです。正直なところ、私はこの作品に対する如何なるマイナス評価にも反論する自信があります(笑)。私はこの作品を終えた後、この作品は本当に凄い評価を受けるだろうと思ったのです。ですが、意外と受け入れられない人もいるようです。それはやはり、この作品が問うモノが「生き方」だからのようですね。
今更ながら思うのですが、この作品は私が「誠実」だと思っていたことに突き刺さりました。私は心の何処かで、序盤〜中盤における主人公・彼方の生き方を一つの「理想」と考えていたような気がするのです。
あなたは、人と並んで歩く時、その人に歩幅を合わせることを意識していますか?しているという人にこそ、この作品を経験してほしい。そう、この作品は、他でもない「自分は他人に対して誠実に生きている」というある程度の自覚を持つ人にこそ、勧めたい作品なのです。
ちなみに、この作品は「エロゲではありません」。それを踏まえた上で、興味を持った未プレイの人はとっととエロゲ店に走ってください(笑)。
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最後に、今作の最大の足枷となった感のある健速IRC騒動についても触れときますか。
まず私の立場としては、「私は作品を外から見て、考え、泣いた」とだけ言っておきます。どんな意図で作られたにせよ、私がこの作品から考察したことは間違いのないことですから。
アレがもし本当なら、確かにあんな形でバレるのはおバカです(笑)。ただ、「自作自演に怒る人は、自分の評価が他人の評価に左右されることを内心で恐れている」のだと思うのですよ。他人が褒めようがけなそうが、自分にとって良い作品は良いし、駄目な作品は駄目なのです。本来はそれだけのはずなのです。あれが事実だろうがそうでなかろうが、何も変わらないはずなのです。
私は上記の通りこの作品を絶賛してます。エロの存在が本当に邪魔なこと以外は、否定的な所はほとんどありません。こういってはナンですが、私は「世間のこの作品に対する評価は低すぎる」と思う一人です。なのでこういう風にタイミングを計ってわざわざフォローの文章を書いているワケです。ですが、この私の文章を読んで、参考にするくらいならまだしも、「ああそうなんだ」という思考停止でそのまま受け入れてしまうのであれば、それでは意味が無いのです。
今作のミソは、読んだ人が「いかに現実と結びつけて考えられるか」だと思いますので。
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私は初回版を発売日に購入しましたし、今後も全く手放すつもりはありませんが、このたび、新装版を一つ予約しました。なぜなら、私が本当に大切にしたいと思う人が現れ、その人と共に歩むことを決意した時に、この物語を贈りたいと思ったからです。これはけっこう本気の話です。