一週間前ということで

間に合わないかと思っていた『SEVEN-BRIDGE』の音声付き体験版が発表された。
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昨晩、2chのライアースレで知らされ、 5 時 間 かけてダウンロード。
そして私は朝4時に起き、様子を見てみたのであった…。
その結果、会社帰りにヘッドホンを購入。五樹が潤にあげたヤツほどいいモノではないのだが(笑)それなりに奮発。つまりは、そういうことなのだ。
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かなりシステムが使い易いと思う。
オートモードは最速にするとかなり速い。私は『Fate』を36時間で読み終えた(「タイガー道場」含む)人間であり、大抵の作品のオートモードは「遅すぎる」。『お願いお星さま』のような、「オートモードとクリックによる読み進めが同時に可能」なシステムならともかく、そうでないオートモードは大抵使えないのだが、これくらいのモノを用意して貰えれば満足。
あと、クリック時のボイス消去の有無を選択できるのも◎。私はクリック押下のスピードがけっこう速いので、ボイスを聞き逃してしまうことがあるものだから。
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あと、これを「パートボイス」と言うライアーの姿勢には感服する(彼らが、自分達の仕事の"限界"をわきまえているという点で)。この作品がパートボイスなら、「フルボイス」を標榜するエロゲのかなりの数は嘲笑されていることになる。そうだね、思えば『Forest』を、ライアーは「フルボイス」だなんて一言も言ってないや。
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今作のメインクリエイター・星空めてお
この人は自分のホームページを持っている。ま、そこはあまり不特定多数を歓迎しているようなサイトではなく(拒んでいるわけではないだろうが、ライアーソフトのオフィシャルHPからのリンクが無いあたりにそれを感じる)、ここでリンクは貼らない。
私がここを初めて見たのは『CANNONBALL』の後だった。その時「この人の書く"地"の文章はこんなんなのか」と衝撃を覚えたものである。
例えば荒川工のHP(http://park16.wakwak.com/~in_out/)では、彼はまさにあのゲームと全く同じ感覚の文章を書いている。たぶん、それが本当に彼の"地"なんだろう。
それとは真逆の感覚。
このHPで彼が思うがままに書いた文章は「実にわかりにくい」。だけど、めてお氏のシナリオは印象的ながらも実に平易な簡潔な文章である。それは、この人が自分の思うがままを書き連ねたことを「他人に見せるための技術」を持っているからだと思う。彼の作品の「読み易さ」が"技術"なのだとしたら…だからこそ、『Forest』のような「わざとわかりにくくした文章」を書けるのだと思う。韻を踏んだりする演出もここから生じている、たぶん。
あと、この人の日記を見る限り、元ネタの知識は本当に「彼のもの」なのかもしれない。
絵を描けることにもちょっと驚き。昔はグラフィッカーだったというのは本当の話なのか。