やりすぎた結末

何せ購入価格が購入価格だったモノで、時間がかかると思っていた『書淫、或いは失われた夢の物語』(Force)。やってみたら半日かからずに終わりました。攻略サイト見てなかったら間違いなく無理ですけどね…。
私の好きそうなタイプの作品でしたが、意外と私的に駄目でした。結局、「物語」としての印象が薄いんですね。しかもそれが、構成やシステムにこだわりすぎた故という印象が強くて…。攻略サイトを見ながら進めて一度も悩むことのなかった私ですら、攻略に気を取られて肝心の本筋を読むのがおざなりになりかけた時がありましたからね。それじゃ本末転倒です。
しかも、私は『彼女の願うこと。僕の思うこと。』(PROJECT-μ)を進めていた最中だったんです。これがまた、見事に重複しました…。システム的なこだわり・その割に使いにくいシステム・攻略の難しさ・物語のオチ…全て見事に被ってます。
この両作品に言えることは、「エロゲーを理系的発想で作ってはいけない」というコトだと思います。とにかく「理詰め」が息苦しい。伏線や構成のような技術的な側面は、後から思い返して初めて「よく出来てるな」と思えるくらいがちょうどいいんですよ。
ま、『書淫』は2000年にリアルにプレイしていたら絶対にこんなモノじゃなかったでしょうけどね。