SEXFRIENDはこれで終わりにします

と書くとまたまた誤解されそうですが、『SEXFRIEND』(CODEPINK)は完全コンプせずに終わりにすることにしました。これは、この作品が「良かったから」こその結末です。要は、昨日の心配が現実化したということです。
以下、私的感想。
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陵辱エンドと華緒梨シナリオを途中まで見て中断しました。結局、トゥルーエンドを見てしまった今となっては、どっちも後味が悪すぎるんですよ。
かといって、私はこの作品で、先にトゥルーエンド以外を見たいとは思いませんでした。それくらい、本編が良く出来ていたのです。
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この作品の「正しい楽しみ方」は、最初は、序盤〜中盤の早瀬や他のヒロインとのHシーンを素直に味わうことなんでしょうね。そこには最初からシナリオ的要素を求めなかった方が良かったのかもしれません。
こういう順序でプレイした人は、私のように早瀬との和姦以外のエロに拒否反応を示さないでしょうし、その最後にトゥルーエンドがあるからこそ、それに大きな意味があると思うんです。
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やっぱり『純愛系。』(NEOPIL)の影は感じました。
あの作品が「運命の出逢い」にあれほど懐疑的だったことを考えれば、今作の幸せな結末への過程はそれと同系列であることに気付きます。むしろ、順序を真逆にすることで、あの作品で描けなかった「幸せな結末」を描けるようにしたのではないかと思います。そういえば、あの作品で唯一、「ハッピーエンド的」なのはキリのエンドでしたね。
一方で、華緒梨シナリオを見る限りは『純愛系。』に非常に近いです。ですが、今作は全てのシナリオで早瀬の存在感が非常に大きい分、その皮肉っぽさが非常に不快さを感じさせるのです。
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陵辱シーンに関しては、『ゆのはな』であんな主人公像を書く丸谷秀人が、ああいうシーンを描けるワケがないと思うんですよ。やるなら、もっと和姦的にしなくちゃ無理だと思います。いくら私でも、アレは痛々し過ぎるだけです。
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結局、全体構成のマズさを感じずにはいられませんでした。
この作品、早瀬とのトゥルーエンド(ハッピーエンド)が全てなんですよ。となると、それ以外のエンドはどうしてもそれに比べて見劣るか不快を感じさせるかどちらかになってしまうはずですので、順序立てて見せるか、あるいはスルー出来るようにしてしまえば良かったんですよ。
そう、この作品、エロのシチュエーションやCGのいくつかが、それらの分岐シナリオへ進まなければ見れません。なので、簡単にはスルー出来ないのです。
また、この作品のシーン回想は本編を「録画」するかのような感じで、好みの進め方を何度も見返すことが出来る作りなのですが、逆に言えば、進んでいないシナリオのHシーンは絶対に見れないのです。今やフル化パッチがいくらでも手に入る以上、せめてシーン回想で普通のHシーンを補完できれば、もっともっとトゥルーエンドの余韻に浸ったままこの作品を終えることができたのかな、と思います。